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脂肪腫

いつの間にか出来ている脂肪腫という名のしこり。脂肪腫って?という方も多いと思います。そこで脂肪腫とは何かをわかりやすく解説しています。

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脂肪腫とは

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脂肪腫とは

脂肪腫とは脂肪組織が皮膚下や筋肉の間にたまることによって生じる脂肪の塊のことで、良性の軟部腫瘍です。脂肪腫ができると皮膚が盛り上がり、柔らかいしこりがあらわれます。脂肪腫は長い時間をかけて次第に大きくなりますが、痛みを伴わないので経過観察だけで終えることも可能です。
一般的な腫瘍は直径5cmを超えると悪性の可能性が高いと言われますが、脂肪腫は例外的に巨大なものもよくみられます。直径数mmの小さな脂肪腫も見られますが、直径が10cm以上にもなる脂肪腫も存在します。

脂肪腫の特徴

脂肪腫はガングリオンや粉瘤と並んで最も発生頻度の高い腫瘍のひとつです。幼少時期に発生することが多いと言われていますが、長い年月をかけながら徐々に大きくなっていく脂肪腫は小さい時期はなかなか発見できず、大きくなってから発見されることがほとんどです。そのため脂肪腫が20歳以下に発見されるのは稀で、40~50歳代の人に多く見られます。また、脂肪腫は全体的に女性に多く見られ、その中でも皮下組織にできる脂肪腫は女性、大腿部などの筋肉の間に見られる脂肪腫は男性に比較的多く見られます。
脂肪腫ができやすい場所として背中、肩周囲、大腿部があげられます。背中、肩周囲などの皮下組織にできる脂肪腫は浅在性脂肪腫、大腿部などの筋肉の間に見られるものは深在性脂肪腫と呼ばれています。皮下組織に脂肪腫が発生した場合、大きくなった脂肪腫は外見上も腫瘤として認識可能ですが、深部の筋肉のなかに脂肪腫が発生した場合は肉眼ではなかなか認識することが出来ません。また、おでこに脂肪腫ができることもあります。

脂肪腫の手術

脂肪腫は痛みを生じませんし、たいていは良性です。しかし、ごく稀に悪性の脂肪肉腫となる可能性があるので発生病理検査が必要です。検査は臨床症状と、画像検査で行います。画像検査にはエコー検査、CT検査、MRI検査があり、これで悪性の脂肪腫だと判断された場合には手術が必要となります。
脂肪腫は小さいものであれば局所麻酔手術で摘出することが出来ます。しかし、脂肪腫の大きさがあまりにも大きすぎる場合、脂肪腫が筋肉の奥深くに発生している場合は入院のうえ全身麻酔または腰椎麻酔が必要となります。
脂肪腫が悪性である場合はもちろん、脂肪腫は放置しても自然に小さくはならないので、脂肪腫が大きくなり、目立つようになったら手術によって摘出することをおすすめします。
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