脂肪腫は悪性かどうか
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脂肪腫は良性の腫瘍であり、悪性の腫瘍ではありません。
ただ、脂肪腫とよくにた「脂肪肉腫」というものがあり、
これは悪性の腫瘍なので、注意が必要です。
ちなみに、「脂肪腫」と「脂肪肉腫」は、両方「軟部腫瘍」と言います。
やわらかい部分にできる腫瘍、という意味ですね。
脂肪組織や筋肉組織が、腫瘍になったもの
(コブ状に腫れ上がって膨張したもの)を、
医学用語では軟部腫瘍と呼んでいるようです。
そして、その軟部腫瘍の中の、良性のものが脂肪腫で、
悪性のものが「脂肪肉腫」というわけです。
脂肪肉腫の方が、字面がものものしくて、
たしかに「悪性」という感じがしますね。
さて、そうした悪性の腫瘍は、良性の腫瘍と
どこがどう違うのかを見ていきましょう。
まず、「他の場所に転移するかしないか」ということです。
悪性の腫瘍は転移します。良性のものは転移しません。
こうした点でも、良性は安心なのですが、
問題は、良性と悪性をどう見分けるか、ということです。
なぜこれが難しいかというと、実は、
良性と悪性(脂肪腫と脂肪肉腫)は、もともと同じものなのです。
脂肪腫が大きくなり、悪性となったものが、脂肪肉腫です。
そのため、今は良性である脂肪腫も、
時間がたったら悪性の脂肪肉腫に変わる可能性もあるわけです。
基本的に、サイズが5センチを超えたら、
脂肪腫ではなく、脂肪肉腫と分類される、と聞いています。
しかし、良性か悪性かというのは、上に書いたように、
「他の場所に転移するかしないか」なので、
サイズの問題ではありません。
(もちろん、診断の一つの目安にはなるのですが)
こうした見分けは当然素人ではできないので、
脂肪腫ができたら、早期の受診をおすすめします。
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