脂肪腫と粉瘤
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脂肪腫とよく似た症状で「粉瘤」というものがあります。
「アテローム」(アテローマ)とも呼ばれます。
今回は、その粉瘤について書かせていただきます。
粉瘤は、脂肪腫どうよう、良性の腫瘍です。
あまり聴いたことのない名前にも関わらず、
実はすべての人が一度は発症する可能性があると言われるくらい、
一般的な皮膚の腫瘍の一つです。
「なんとなく、体にしこりがあるな」と思った時は
脂肪腫である可能性があると同時に、
こうした「粉瘤」である可能性もあるのです。
粉瘤と脂肪腫の違いは、脂肪腫は「脂肪のかたまり」
(正確に言うと、細胞が脂肪をたくわえる)なのですが、
粉瘤は「老廃物が蓄積されたもの」である、ということです。
外皮からはがれて落ちた老廃物が、
皮膚の下に堆積して起こる症状と言われています。
さて、粉瘤が発生する場所ですが、
顔、耳たぶ、耳のうしろ、背中、胸などさまざまであるようです。
主に上半身に発生すると言われていますが、
脂肪腫同様、陰部や太ももなどに発生することもあります。
症状としては、
「しこりから悪臭がする」
「しこりに黒っぽい点がある(中央部に)」
などが挙げられます。
「悪臭がする」というのは、脂肪腫との大きな違いだと思います。
脂肪腫は脂肪のかたまりですが、粉瘤は老廃物のかたまりなので、
当然においもついてくるわけですね。
肥大した粉瘤を押しつぶすと、
そこからとても臭う膿のようなものが出てくるようです。
しこりが気になると、ついつい手でいじってしまいがちですが、
こうした危険なことをせず、まずは皮膚科を受診し、
摘出手術をしてもらった方がいいでしょう。
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